安静にする
足底筋膜炎
外反母趾の原因と対策を知っておきましょう!
![ランニング中に捻挫したランナー](https://karada-akura.com/wp-content/uploads/2023/10/sokutei01.jpg)
歩き始めるときや、運動の開始時に足裏の痛みを感じたことはありませんか?
その症状は「足底筋膜炎」かもしれません。
スポーツ選手に多い傾向がありますが、長時間の立ち仕事や加齢、
体重の増加などにより、足裏の痛みが引き起こされる場合もあります。
足底筋膜炎は、基本的に動き出すと痛みが消失していくケースが多くなっています。
しかし、放置して使い続けると痛みが悪化するばかりか、
数ヶ月〜1年以上と症状が取れづらくなる可能性があります。
症状改善のための対処はもちろんのこと、痛みが起こる仕組みを理解して、
普段からの予防もしっかり行っておくことが大切です。
こちらのページでは、足底筋膜炎の原因とセルフケアの方法を詳しくご紹介しています。
目次
contents
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こんなお悩みありませんか?
こんなお悩みありませんか?
足底筋膜炎とは?症状・特徴について
symptoms
足底筋膜炎とは?症状・特徴について
symptoms
足底筋膜炎は、ハードな運動をされている方に多い足裏の痛みです。
オーバーユース(使いすぎ)がおもな引き金となりますが、
その他にもさまざまな要因が考えられています。
足底筋膜炎への適切な対処や予防が行えるよう、
まずは症状の特徴やメカニズムをこちらでみていきましょう。
![炎症を起こしている足の裏](https://karada-akura.com/wp-content/uploads/2023/10/sokutei02.jpg)
足底筋膜炎の症状・特徴
足底筋膜とは
足底筋膜炎は、土踏まずやかかとに痛みを生じるスポーツ障害です。
「足底腱膜炎(そくていけんまくえん)」とも呼ばれています。
足の裏で踵骨(かかとの骨)から足趾の付け根にかけて付着している腱組織を足底腱膜といいます。
足底腱膜は足裏のアーチ構造(土踏まず)を保持しており、バネのように伸び縮みをすることで、接地時の衝撃を緩和する役割を担っています。
外反母趾を判断する基準
おもにスポーツを原因として繰り返し伸ばされる負荷がかかり、足底腱膜に炎症を起こした状態が、足底筋膜炎(足底腱膜炎)と呼ばれています。
足底腱膜には、足を地面に着いた際や、つま先で地面を蹴りだす際にストレスがかかりやすくなっています。
外反母趾の症状
圧痛
足の裏を押すと、局所的な圧痛が認められます。
足裏の中でも、かかとの中央部分や土踏まずに痛みが出やすい傾向があります。
動き始めの痛み
足底筋膜炎では、歩きはじめや運動開始時に痛みが生じやすくなっています。
動き始めたときは強く痛みますが、一旦動き出すと症状が徐々に緩和していくケースがほとんどです。
足裏の痛みは体重をかけたときに限られ、基本的に安静時には症状はみられません。
骨棘の形成
足底筋膜炎を長引かせると、足底腱膜の付着部であるかかとの骨に長期間引っ張られるストレスがかかります。
それにより、かかと部分の骨が増殖し、骨が出っ張ってしまう「骨棘」を形成する場合があります。
すぐに症状につながるわけではありませんが、骨棘によって炎症や歩行時の痛みを悪化させてしまうケースも見受けられます。
足底筋膜炎の原因
Cause
足底筋膜炎の原因
Cause
土踏まずやかかとに痛みが生じるのは、次のような原因が考えられています。
![運動中に足裏を痛めた女性](https://karada-akura.com/wp-content/uploads/2023/10/sokutei03.jpg)
足に負担のかかるスポーツ
同じ動きを過度に繰り返す「オーバーユース」が、足底筋膜炎の主要な原因に考えられています。
繰り返しの負荷によって足底筋膜が微細に損傷し、修復が追いつかなくなったときに炎症として痛みが生じてしまうのです。
ジャンプやランニングによる衝撃が引き金となりやすいため、陸上競技の長距離やバレーボール、バスケットボール、サッカーといったスポーツをされている方に足底筋膜炎は多い傾向があります。
![偏平足の足元](https://karada-akura.com/wp-content/uploads/2023/10/sokutei04.jpg)
偏平足
足裏が平たくなった状態を扁平足といいます。
クッション機能のあるアーチが低下しているため、扁平足の方は健常の足の方と比べて、足底筋膜炎のリスクが高くなっています。
生まれつき扁平足の方もいらっしゃいますが、多くは加齢や足裏の筋力低下、肥満、外傷などの影響でアーチ構造が崩れることが考えられています。
![ふくらはぎを触る女性](https://karada-akura.com/wp-content/uploads/2023/11/rs_AdobeStock_176683227_rs.jpg)
ふくらはぎの緊張
足底腱膜は、アキレス腱ともつながっています。
そのため、疲労やストレッチ不足でふくらはぎの緊張が強まっていると、アキレス腱によって足底腱膜が引っ張られ、損傷が起きやすくなるといわれています。
![足](https://karada-akura.com/wp-content/uploads/2023/11/AdobeStock_645784566-scaled.jpeg)
足趾の形態異常
足の指の異常によって、足をつくときの重心が後方に傾き、かかとや土踏まずへの負担を強めてしまう場合があります。
足底腱膜炎のリスクを高める指の状態には、足趾が浮いて地面に接していない「浮指」や、母趾が小指側に向かって曲がった「外反母趾」、爪の端が内側に巻いた「巻き爪」などが挙げられます。
足底筋膜炎の類似症状
similar symptoms
足底筋膜炎の類似症状
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類似症状の例
踵骨疲労骨折
足底筋膜炎と似たスポーツ障害に「踵骨疲労骨折」が挙げられます。
かかとの骨に起きた疲労骨折であり、患部を押すとピンポイントで強い圧痛を認める場合があります。
また、成長期のお子様では、かかとの骨に起きた骨端症(成長軟骨に炎症や痛みを生じた状態)である「シーバー病」の可能性もあります。
その他、かかとや土踏まずの痛みが続く場合は、何か病気が潜んでいるかもしれません。
自己判断では対処せず、一度医療機関や接骨院・整骨院で状態を確認してもらうようにしてください。
症状に対する施術のご案内
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足底筋膜炎の対処法
APPROACH
足底筋膜炎の対処法
APPROACH
足底筋膜炎を改善・予防するには、
足底筋膜への負担をなるべく減らしていくことが必要です。
原因を考慮に入れて、
こちらでは日常で行える足底筋膜炎への対処法、予防法をご紹介しています。
無理のない範囲で普段の生活に取り入れ、
根本からの改善を目指していきましょう。
損傷の悪化を防ぐため、患部をなるべく安静に保ってください。
足裏に衝撃がかかるジャンプやランニングは控え、痛みのある時期はウォーキングなど軽い運動を行うと良いでしょう。
早い段階から安静にできれば、その分早期の症状改善が期待できます。
温める
カイロやホットパックを当てて、足の裏を温めていきましょう。
温めると患部への血液供給量が増加し、組織の治癒力を高めることができます。
しかし、炎症が強く出ていて熱感がある場合は、温めると逆効果となる可能性もあります。
温めて痛みが悪化するようであれば、氷水で冷やしてみると良いでしょう。
テーピング
足裏やかかとにテープを貼ることで、足底腱膜のつっぱりを弱めたり、血液、リンパの流れを促したりできるといわれています。
しかし、素人が貼るのでは痛みを強めてしまう場合があるため、接骨院・整骨院など専門家に貼ってもらうことをおすすめします。
足のストレッチ
痛みの様子をみて、足裏やふくらはぎのストレッチを行ってください。
次のような方法で、足裏を伸ばすストレッチをすることができます。
①片方の手でかかとを固定します。
②反対側の手を使い、指を反らせるようにします。
30秒を目安に、ゆっくり筋肉を伸ばしていきましょう。
足底筋膜炎の予防法
PREVENTION
足底筋膜炎の予防法
PREVENTION
足底筋膜炎の再発を防止するため、日常で次の予防を行っておきましょう。
歩き方を改善する
つま先を過度にあげてかかとから着地したり、つま先で地面を強く蹴り出したりするくせのある方は、意識して歩き方を改善しましょう。
かかとから着地はしますが、なるべく足裏全体でフラットに着地することで、足底筋膜にかかる負担の軽減を図れます。
インソールを使う
足底筋膜炎の予防には、靴底のインソールがおすすめです。
インソールを入れると靴のクッション機能を高められるほか、アーチを持ち上げることで、扁平足など足のゆがみを改善する効果も期待できます。
オーバーユースを防ぐ
かかとや土踏まずを何度も痛めている方は、オーバーユースになっている可能性があります。
自身の体力や能力にあわせた運動メニューを組むことで身体の酷使を防ぎ、足底筋膜炎のリスクを少しでも下げておくように努めましょう。
柔軟性を高める
運動の前後やお風呂上がりなど、ストレッチで筋肉の柔軟性を高めておきましょう。
ふくらはぎや足底の緊張をゆるめておくと、運動時にかかる足底腱膜への衝撃を緩和できるといわれています。
対処法でご紹介したつま先を反らせるようなストレッチや、足を前後に広げて立ち、アキレス腱を伸ばすように行うストレッチが足底筋膜炎の予防に効果的です。
よくある質問
Q&A
よくある質問
Q&A
足底筋膜炎とは何ですか?
足底筋膜を損傷し、炎症を起こした状態になります。
足底筋膜とは、足の裏にある繊維状の組織のことです。
足底筋膜炎のおもな原因は何ですか?
おもな原因には、足裏への繰り返しの負荷が挙げられます。また、肥満や筋力の低下なども関与することが考えられています。
足底筋膜炎の症状はどのようなものですか?
足裏の圧痛や運動時痛がおもな症状になります。
足底筋膜炎は最初にどのような処置をすれば良いですか?
患部を休ませることが大事になります。
また、足を温めたり、ストレッチしたりすることで、症状を緩和できる場合があります。
接骨院・整骨院の足底筋膜炎の施術内容を教えてください。
状態にあわせて手技や鍼灸、電気療法、超音波療法などを行い、症状の早期改善を目指します。
足底筋膜炎の施術期間はどれくらいですか?
1〜2ヶ月が目安となります。
しかし、患部の状態や生活習慣などにより、期間は前後する可能性があります。
施術を受ける際の適切なタイミングはありますか?
状態を悪化させるほど、症状を長引かせてしまう可能性があります。
足裏の痛みが気になりましたら、できるだけ早めにご相談ください。
足底筋膜炎を放置するとどうなりますか?
足底筋膜の付着部に骨棘が形成されると、歩行時の激しい痛みにつながる可能性があります。
足底筋膜炎はどのようなスポーツでよくみられますか?
陸上競技やバレーボール、バスケットボール、サッカーなど、着地や地面の蹴り出しを繰り返すスポーツで発症しやすくなっています。
足底筋膜炎を予防するための方法は何ですか?
運動量を調整し、使いすぎを防ぐことが大切です。
また、インソールを使用したり、筋肉の柔軟性を高めたりしておくことで、足底筋膜炎の予防が期待できます。