安静にする
テニス肘
肘の痛みはテニス肘の可能性があります!
テニス肘とは、手首を動かした際に、
肘の外側から前腕(肘と手首の間部分)に痛みが生じる症状です。
テニス肘は、激しいスポーツをしている方や中高年の方に多いといわれていますが、
条件が揃えばどなたも肘の痛みに悩まされる可能性はあります。
最初は肘外側の軽い痛みからはじまるため、
「そのうち良くなるだろう」と放置している方は多いかもしれません。
しかし、状態を悪化させると
1年以上症状が取れなくなる難治性のテニス肘につながる場合があります。
最悪手術が必要になるケースもあるため、初期の段階から対処することが重要です。
こちらのページでは、
テニス肘の原因やセルフケアの方法をメインにご紹介しています。
目次
contents
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こんなお悩みありませんか?
trouble
こんなお悩みありませんか?
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テニス肘とは?症状・特徴について
symptoms
テニス肘とは?症状・特徴について
symptoms
テニス肘は、
名前の通りテニスの愛好家に起こりやすい肘の症状です。
また、テニス以外のスポーツや家事、仕事によっても発症する可能性はあるため、
対処法をきちんと知っておくことが大切です。
こちらでは、テニス肘がどういった症状になるのか、
原因やメカニズムについてご紹介いたします。
テニス肘について
テニス肘は、身体の使いすぎが原因で起こる、肘のスポーツ障害の一つです。
正式には「上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつがいそくじょうかえん)」と呼ばれています。
テニス肘が起こる仕組み
テニス肘は、上腕骨外側上顆(肘外側の骨の出っ張り)に付着する腱が微細に損傷し、炎症を起こした状態といわれています。
指を伸ばしたり、手首を反らせたりする筋肉の中でも、特に短橈側手根伸筋(たんとうそくしゅこんしんきん)という筋肉への負荷が、テニス肘に関与すると考えられています。
テニスのバックハンドによる発症が多くなっていますが、スポーツ以外の仕事や日常の動作でも腱を痛める可能性はあります。
テニス肘の症状
テニス肘では、肘の外側から伸筋腱に沿って(肘から手首の背側部分)痛みが生じます。
肘外側の圧痛をはじめ、「手首を反らせる」「手首を内外にひねる」「指を伸ばす」など、手首を使った動作で肘の痛みが誘発される場合があります。
日常生活では「水に濡れたタオルを絞る」「ペットボトルのふたを開ける」「料理で重たい鍋を振る」といった動作が痛みで困難になりやすいです。
基本的にテニス肘では、手首を使わなければ痛みが生じません。
しかし、症状が進行して炎症が強まると、安静にしていても肘にジンジンとした痛みが続くケースがみられます。
テニス肘のセルフチェック
次に挙げるテストで、肘の外側から前腕にかけて痛みが生じる場合はテニス肘が疑われます。
いずれも、テニス肘の原因となる手関節伸筋群(特に短橈側手根伸筋)にストレスをかける動きになります。
チェアテスト
肘を伸ばした状態で椅子の背もたれをつかみ、持ち上げていきます。
中指伸展テスト
上から押さえた状態で、中指を伸ばしていきます。
トムゼンテスト
上から押さえた状態で、手首を反らせていきます。
テニス肘の原因
Cause
テニス肘の原因
Cause
テニス肘の原因には、次のようなものが挙げられます。
オーバーユース
同じ動作の繰り返し(使いすぎ)が、テニス肘のおもな原因に考えられています。
手首を反らせる動きによって、手関節伸筋群に繰り返しの負荷がかかり、腱の付着部に微細な損傷が起こるといわれています。
テニスやバドミントン、卓球のようなラケットスポーツをはじめ、ゴルフ、剣道など棒状のものを握って振るスポーツでもテニス肘が発症する可能性があります。
また、仕事や家事における手の使いすぎも、テニス肘の原因となります。
例えば次のような状況です。
・デスクワーク(キーボードやマウスの操作)
・料理(硬い肉の塊を切る、重たい鍋を振る)
・塗装
・育児(赤ちゃんの抱っこ)
・運送業(重たい荷物を運ぶ)
・大工(トンカチを振る、ネジを締める)
など
ミスユース
体幹が安定しておらず、股関節や肩甲骨といった土台となる関節と連動した動きができていないと、肘や手首といった末梢部分にかかる負担をより増強させてしまいます。
身体の使い方が悪い状態で、スポーツや家事などで腕に負担のかかる動作を繰り返し行うことにより、テニス肘を発症してしまう場合があります。
加齢
加齢にともなう筋力の低下や、組織の変性によりテニス肘のリスクを高めるといわれています。
加齢の影響もあり、テニス肘は若い方よりも中年以降の方に起こりやすい傾向があります。
テニス肘の類似症状
SIMILAR SYMPTOMS
テニス肘の類似症状
SIMILAR SYMPTOMS
類似症状の例
関節リウマチ
免疫の異常によって、関節が腫れたり痛んだりする病気になります。
初期症状として、手のこわばりや発熱がみられる場合があります。
変形性関節症
軟骨がすり減ることで、関節の痛みや変形が生じる病気です。
肘を動かすと、ゴリゴリとした感覚が生じる場合があります。
滑膜ヒダ症候群(かつまくひだしょうこうぐん)
滑膜ヒダと呼ばれるヒダ状の組織が、炎症を起こした状態です。
痛みとともに、肘の曲げ伸ばしで引っ掛かりを感じる場合があります。
症状に対する施術のご案内
recommend
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次の症状が当てはまる方は「接骨メニュー」へ
次の症状が当てはまる方は「鍼灸メニュー」「整体メニュー」へ
テニス肘の対処法
APPROACH
テニス肘の対処法
APPROACH
我慢して無理に腕を使い続けていると、肘の痛みは悪化していく可能性が高いです。
患部の安静を中心に、
なるべく軽症のうちから対処を始めていくことが大事になります。
こちらでは、テニス肘への対処法とあわせて
日常で行える対処法・予防法をご紹介しています。
症状の進行を防ぐため、安静を心がけてください。
対応が早ければ早いほど、安静期間は短く済むケースが多くなっています。
痛みが強く出ている場合は、氷水で冷却したり、消炎鎮痛剤の含まれた湿布を貼ったりすることで、症状の緩和が期待できます。
サポーター
肘の安静がむずかしい方は、サポーターの着用をおすすめしています。
肘周辺の筋肉を圧迫することで、腱付着部にかかる負担の軽減を図れます。
テニス肘専用のサポーターは、市販もされています。
ストレッチ
お風呂上がりや運動後など、可能な範囲で手首のストレッチを行いましょう。
ストレッチで筋肉の柔軟性を高めることで、腱にかかるストレスをやわらげられる効果があります。
次の手順で手関節伸筋群のストレッチが行えます。
①胸の高さで腕をまっすぐ前方に伸ばす
②反対側の手を使い、手首を手のひら側に曲げる
③そこからさらに指を曲げる
④30秒2セットを繰り返し行う
マッサージ
マッサージによっても、前腕の筋肉をほぐすことができます。
①肘の外側、肘を曲げたときのシワから、指3本分くらい手首寄りの箇所に指を当てる
②痛気持ち良い強さで筋肉を押圧したまま、手首をぐるぐると回す
③10回ほど回したら、反対方向にも10回ほど回す
テニス肘の予防法
PREVENTION
テニス肘の予防法
PREVENTION
日頃から予防をしっかり行い、
テニス肘のリスクを少しでも下げておきましょう。
ウォーミングアップ・クールダウン
手首のストレッチを中心に、ウォーミングアップで筋肉の柔軟性を高めておくことにより、腱にかかるストレスの軽減を図れます。
また、クールダウンとしてストレッチやアイシングを行い、疲労回復を促すこともテニス肘の予防につながるといわれています。
運動前後やお風呂上がりなど、普段から継続して行うとより効果的だといわれています。
ストレッチ
肘や手首の動きを滑らかにするには、肩甲骨の柔軟性を高めておくことも大切です。
例えば、次のようなストレッチの方法があります。
①手を身体の肩の横に水平に伸ばす
②右と左で逆方向に手のひらを交互にひねる
③「右手は内側、左手は外側にひねる」「右手は外側、左手は内側にひねる」を交互に繰り返す
肩甲骨が動いていることを意識して、30秒から1分間を目安に行いましょう。
筋力トレーニング
補強運動として、腹筋や背筋、スクワットなどで体幹を鍛えておきましょう。
体幹が強化されると運動フォームが安定してくるため、腕や肘にかかる負担を減少させやすくなります。
また、前腕の筋力アップも、テニス肘のリスク軽減につながるといわれています。
チューブやダンベルなどで負荷をかけながら、手首の曲げ伸ばし、ひねりの方向に動かし手首の筋力を鍛えていきましょう。
よくある質問
Q&A
よくある質問
Q&A
テニス肘とは何ですか?
肘外側に付着する腱に損傷が積み重なり、炎症を起こした状態をテニス肘と呼んでいます。
テニス肘のおもな原因は何ですか?
スポーツや家事、仕事などによる手首の使いすぎが、おもな原因に挙げられます。
また、加齢の影響も考えられています。
テニス肘の症状はどのようなものですか?
肘外側の圧痛や運動時の痛みがおもな症状です。
手首をそらしたり、ひねったりする動きで痛みが生じやすくなっています。
テニス肘が発生した際、最初にどのような対処をすれば良いですか?
使いすぎが考えられているため、手の使用頻度を減らすことが大事になります。
また、炎症を抑えるためには、湿布や冷却も有効です。
接骨院でのテニス肘への施術内容を教えてください。
炎症を抑えるため、患部に超音波や電気療法、鍼灸などを施します。
また、手技によって周辺の緊張をゆるめ、患部への負担を軽減していく場合もあります。
施術を受ける際の適切なタイミングはありますか?
痛みや腫れを広げるほど、症状を長期化させる可能性があります。
症状が気になる方は、早めにご相談ください。
テニス肘の施術期間はどれくらいかかりますか?
初期の段階で対処できれば、数週間〜1ヶ月ほどで改善を望めます。
しかし、年齢や手の使用頻度により、期間は大きく前後する場合があります。
テニス肘を放置するとどうなりますか?
無理をして使い続けていると重症化し、手術が必要となる可能性があります。
テニス肘はどのような方に起こりやすいですか?
テニスやバドミントンなどラケットスポーツをされている方、仕事や家事、育児で手を酷使されている方などにテニス肘は多い傾向があります。
テニス肘の再発を防ぐためにどのような注意点がありますか?
ウォーミングアップを行い、身体の柔軟性を高めたうえで運動を開始しましょう。
また、疲労回復を促すためには、クールダウンも大事になります。